犬のレインコートは案外高く、わざわざ購入して散歩させるのを馬鹿らしいと感じる飼い主もいることでしょう。しかし犬が雨の日に散歩するのは単なる気晴らしを超えて、一種の社会化にもなり得るのだと認識すべきです。

いつもと異なる環境に慣れることの大切さは人間社会ではよく聞かれますが、実は犬の世界でも当て嵌まるのです。犬は雨の日に色々な新世界を耳にしたり目にするはずです。

例えば、鼻が効く犬にとって、雨の日の匂いは敏感に感じ取れるものです。あの匂いはペトリコールと呼ばれ、植物から発せられる匂いであることが分かっています。またオゾンもこの匂いに関係していると言われています。雨が上がった後はまた異なる匂いが漂ってきますが、この匂いはジオスミンと呼ばれます。土壌の有機化合物の匂いであり、人間が嗅いでも感性に訴えるものがあります。

犬は言葉を話せませんから、雨の日の匂いを実のところどのように感じているのかは分かりません。しかし晴天時の匂いと異なることは認識しているはずです。彼らの感性を大切にしたいのであれば、是非散歩させてあげてください。

さて、犬も全身が濡れると風邪を引きますし、不快に感じることもあります。それを避けるため、また飼い主の手間を省くため、犬用のレインコートを着させて散歩することが推奨されます。犬のグッズに詳しくない人にとって、犬用レインコートと聞いてもイメージできないかもしれませんが、最近は多様な商品が展開されています。タイプも様々で、オーバーオールタイプ、マントタイプ等があります。

オーバーオールタイプは犬の全身を覆うもので、これを着用すれば足裏以外は全く汚れません。短所は着させるのに手間が掛かること、犬が着るのを嫌う場合もあることです。初めて購入したら、まずは慣れさせることが必要になります。

マントタイプは上半身のみをカバーするもので、着用しても四肢は裸のままになります。手軽に着させることが出来ますし、脱いだ時は小さく折りたたんで仕舞うことも可能です。短所は大雨の際に効果を発揮できない点です。

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